那津「おっはよー」

雅人「あれ、おはよう。
那津、時間大丈夫なの?」

那津「ふっふっふー
今日の私は、余裕なのだよ!なんてったって、早起きしたんだからね〜♪」


那津は、えっへんと言わんばかりにドアの前で仁王立ちをした。


雅人「えーっと、那津?もう1回ちゃんと時計を見てみて?」

那津「えー?」


そう言いながら時計をじーっと見つめている。


那津「だって、さっき見たときは5時40分だった…ってあれ?」


リビングにあるデジタル時計を見た那津は、目を見開いた。


那津「…8時…30分!?」


那津は目をまん丸にして驚いた。


那津「えっ…嘘!?8時30分って…大遅刻じゃん!!!」


叫んでいる那津は、あたふたしながら走って家を出て行った。


雅人「那津…間に合うかな…」

貴斗「…無理だろ」


横からスッと出てきた貴斗がズバッと言った。


貴斗「それよりさ、彰人が腹減ったみたいでさ、兄貴ミルク作ってやってくんね?」

雅人「あぁ、うん。わかった」