ーーーー暫くして公園が見えてきた所で、澪が『ここまでで大丈夫。』と言ったが、少しの距離でも何があるか分かんねぇから最後まで送っていった。


一軒家だと思っていたらマンションだったようで、そうつぶやくと、澪の表情が一瞬
悲しそうに
今にも泣きそうな顔になった。


ほんの一瞬、一瞬だったからそう見えただけで、もしかしたら気のせいかもしれない。

だけど、何もなかった振りをしたくないくらいに、俺は澪が気になっていた。