目の前の暴力に、怖くて目を瞑りしゃがみこんでいると、
?「おい、大丈夫か?」

声をかけられ顔を上げるとそこには、無造作にセットされた黒髪で長身の今まで見たことないくらい整った顔立ちの男の人がいた。

「あ、ありがとうございます。」

さっきの恐怖がまだ残っているのか声が震える。
?「大丈夫ならいーけど。」
「助けていただいたので、大丈夫です。本当にありがとうございます。」
?「そ。1人?」
「いえ、友達と来てたんですけど友達が電話中で…。」
?「こんな時間帯に1人だとまた危ねー事に巻き込まれるぞ。」
「友達が来たら帰ります。でも…、せっかく彼氏と電話してるのに邪魔したくなくて…。」
?「はぁ〜。じゃあ終わるまで俺もいる。」
「えっ!?大丈夫です!助けてもらったのにもっと迷惑かけたくないです。」
?「また声掛けられたらどーすんだ?女1人じゃなんもできねーよ。」
「…。そうですよね…。すみません…。」