「はぁ?なんか文句あんの?入れたでしょ?もう1万追加!払わないなら無理矢理やられたってお店に言うから」
「いっいやいや僕も普通のサラリーマンだからさ~+1万はキツイよ...」
「本当使えない最悪」
「まっまた今度指名するからっ!ね?約束!絶対だからさ~!お願いだよ、りあちゃん...」
指名してくれる人なんて吐いて捨てるほどいる。
むしろ+1万で渋る客なんてこっちから願い下げ。
「あっそう。時間だから帰るね~ばいばーい」
「あっ.....」
いつも通りホテルを出る。お店に電話。
「もしもし、今出ました。あ、中村さん?今のお客さんNGでお願いします」
「はいはい、りあちゃんは我が儘だな~まぁでもそれでも予約でいっぱいだしね」
「うん、知ってる。次はどこ?」
「車で迎えに来てるから乗ってナンバーは2番だから」
「かしこまり」
