「え?」
走った勢いのまま思いっきり神野くんに抱きつきました。
ひゃぁあああ!なんでしょうこれ、心臓がバクバクいってますよ!?走ったせいなんでしょうか。
でも、顔まで真っ赤になっていきます~!?
あ、あれ?抱きついた後どうするんでしょうかこれ。このまま謝るんでしょうか…。
顔を上げれば、神野くんとばっちり目が合いました。
ッ近い!いつもよりも近すぎます!!
「あ、えっと…寝坊してごめんなさい…」
「え、べ、別にいいけど…。なんかあったのか?」
「な、何がですか?」
「晴野が、いきなり抱きつくから…」
「え?あ、あの…こういうものなのではないんですか?」
「ん?何が?」
自然と神野くんから離れて、首を傾げました。
神野くんも同じように不思議そうな顔をしています。


