1人ぼっちと1匹オオカミ(下)


「それじゃ!ビンゴ大会始めるぞ~!」

「「「おぉ!!!」」」

 不良少年たちがたかがビンゴに雄叫びをあげています。ちょっと異様な光景ですよね。

 そんなことは気にせずに、早速雷斗くんががらがらを回し始めました。
 そして、ポトッと出てきた数字の書かれた玉をこうくんが拾いました。

「1ばーん!」

 はじめに1番を引くとは流石雷斗くんと言うべきでしょうか。
 いつの間にか用意されたホワイトボードに小さな下っ端くんが1と書き出しました。

「蓬、真ん中空けておきな。あと、1もあるよ」

 あ、いけないいけない。すっかり自分のを見るの忘れていました。

 凪さんに指摘してもらった通り、真ん中と1を空けます。

 そうこうしている間にまた次のものが引かれていたらしいですね。

「75!」

 最初と最後の数字があっという間に出てしまってますね。
 残念ながら75はないのでおあずけです。