―ッドン…キ―――――ン



 机ごめんなさい。

 でも、これで会場が静まり返ってくれましたね。

『戯言はそんなもんでいいだろ?証拠出すの終わったなら、黙って聞いとけよ』

 突然言葉を遮られたことに関口は聞こえないように舌打ちしていました。

 やっぱり、ここで同情を誘って私たちのが嘘だと思わせたかったようですね。

 でも、そうはさせませんよ。
 偽りばかり並べるあなた達はもう、ここでおしまいなんですから。

『で、証拠はそれ以上ねぇんだよな』

「え、えぇ…」

『なら、こっからは俺が仕切る。…の、前にチャンスをやるよ』

 父親を見つめ、口角を上げる。

『白状する気は?』

「だから何のことだ!我々は事実を…」

『ならいい。戯言は充分だ。…さぁ、始めようか。真実の物語の開演だ』