仕切り直して、真面目な顔をして神野くんを見ます。

「神野くんは駅で雷斗くんと合流後、△駅からバスで向かってください。雷斗くんにはその後地下鉄に乗り換えてもらって来てもらいます」

「お前は?」

「私はそのまま電車で向かいます。ホテルの裏口で若さんと合流して匿ってもらいます。神野くんも会場入りしたらお供さんに連れてきてもらってください」

「分かった。気をつけろよ」

「神野くんも。一応嵐鬼に錯乱していただけるように頼んであるので大丈夫だと思いますが」

 お母さんたちには普通に車で来てもらいます。
 その中に乗っていくと言う算段もあったんですが、念には念をと言う訳です。

 雷斗くんたちがここに来てくれるまで待機です。