1人ぼっちと1匹オオカミ(下)


 我に返った先生から丁寧過ぎるくらい細かな説明を受け、同意書にサインするといろいろな検査が始まりました。

 よく分からないままに検査室を移動するものの、検査を受けるたびに不安は増していって、知らないうちにお腹に手を当てていました。

 全く、名前さえ知らない人の子。

 なのに、なのにどうしてこんなに苦しくなるの?

 子どもに罪はない。分かってる。

 なのに、なんであんなにすぐに降ろすなんて言えたの?

 気づけば検査は終わっていて、放心状態で動けない私を神野くんはずっと支えてくれていて、結局剣人さんが迎えに来るまでずっと病院の総合受付前で待っていました。