「よも」
「は…はい…」
「薬。飲まなかったのか?」
「忘れてました…」
怖いです。怖すぎて吐きそうです。
無表情の剣人さんから視線を逸らすことも出来ずにただあわあわと震えていました。
しばらく無表情だった剣人さんは急にため息をつくと、頭をボカッと叩かれました。
いつもより2倍増しです…。いだい…。
「ったく、あんだけ注意しろって言ったのに。…よも、降ろすんだろ?」
急に優しい声音になった剣人さんは視線を合わせるためにしゃがみ込んでくれました。
何とか頷くと、ぽんぽんと頭を撫でてくれました。
「オペ室いつ開いてます?」
「え、あ…3日後の朝一です…」
「なら、そこに入れといてください。よも、俺も入るから安心しろ。あと、泊りに来い。秋空くんも」
「あ、お願いします」
剣人さんは笑うともう一度私を撫でて診察室を出て行きました。
ついでに産婦人科の先生は終始ポカンとされていましたね。


