焔さんが戻って来て、すぐに神野くんと市民病院へ送り届けてもらったものの、患者さんにも看護師さんにもぎょっとしたような目で見られてしまいました。
中には睨んでくる患者さんもいて、すごく居心地が悪かったです。
でも、診察室に入ったら入ったで、医者にため息をつかれてしまい、逃げ出したい気分でいっぱいです。
医者は神野くんの言葉に虚を突かれたみたいでしたが、すぐに睨み返していました。
「大体、キミの不注意が招いたんじゃないのかい?高校生だからって、甘くは見られ…」
「先生、斎王先生が入って来てもいいかとおっしゃっているんですが…」
話に突然入ってきた看護師さんの言葉に産婦人科の先生は勢いよく振り返ってえ?とこぼしていました。
「え…あぁ、分かった」
少し呆然としながら許可を出した先生ですが、突然外科の先生が来るなんて驚きですよね。
って、剣人さん何か用があったんでしょうか。私たち邪魔なんじゃ…。
と思っているうちに剣人さんが診察室に入ってきました。
「斎王先生、どうかされました?」
剣人さんの方が明らかに年下なのに、産婦人科の先生は急におろおろし始めました。
そんな先生を放置して、剣人さんは私を見つめてきました。
嫌な予感…。


