電車を乗り継いで帰宅すると、お母さんは先に到着していたらしく、紅葉さんと剣人さんに話していたみたいです。
「よもぎちゃん、おかえり」
「ただいまです。…お母さんと紅葉さん殺気立ってません?」
「まぁ、怒るのも無理ないよ」
という颯人さんも殺気が漏れてますね。
「よも、帰ってたのか」
「あ、剣人さんもいらっしゃったんですね」
「まぁな。それより、お前気配隠せ?清牙苦笑したのはお前の殺気のせいだぞ」
お手洗いに行っていたらしい剣人さんが戻って来ると、苦笑いで頭をわしゃわしゃされました。
と、私も殺気が出せるんですね。また進歩です。
そんなことをいう剣人さんも十分殺気が漏れてますね。
「ねーね…?」
「ねぇね~」
そんな殺気が漂うせいか、智希も望亜も壁に避難しています。
屈んで手を広げれば飛び込んできたのでぎゅっと抱きしめます。


