時間は11時…。
 昼前になってしまいました…。

「よもちゃん、俺中学の奴に卒アル当たってみる」

「お願いします。あ、できれば小学校の分も…」

「任せて。…不本意だけど、ここから別行動しようと思う」

「分かりました」

「神野、よもちゃんになにかあったら絶対許さねぇから」

「てめぇに言われる筋合いはねぇよ」

 またバチバチと火花勃発です。本当に仲がいいのか悪いのか…。

 止めるのもめんどくさくなってしまいました。

 雷斗くんは、神野くんと拳を突き合わせると、ニコッと笑い、駐輪場の方へ走って行ってしまいました。

「で、これからどこに行くんだ?」

「目には目を、歯には歯を…ということで、極道さんにお願いしに行きましょうか」

「…マジかよ」

 神野くんの顔色が若干悪くなりましたが、まぁ気にせずにいざ、極道さんに会いに行きます!