公園から近いバス停で降りて、フードを被ります。雷斗くん今日来ますかね…。

 そんな不安を抱えながらでしたが、不安は不要でした。神野くんも雷斗くんも公園の中で待っていてくれたみたいです。

「あ、ハル」

「こんにちは!」

「…行くぞ」

 雷斗くんごめんなさい。
 最敬礼で挨拶してくれたのに、それに答えない私って…。

 来た道をすぐに戻って駅に向かいます。

 神野くんと雷斗くんはすぐに追いかけてきてくれましたが、雷斗くんは見なくても分かるくらい落ち込んでいるみたいです。

「ハル、今日はどこ行くんだ?」

「警察関係者のとこ」

「え?警察って…信じれないんじゃ」

「アホか。私の知り合いのとこに行くんだよ」

 あ、また雷斗くんがしょんぼりと…。

 言ってないのに分かるわけないじゃないですか。私のバカ!