「まぁ、情報屋さん」

「すみません、突然」

「お見かけしなかったから心配してたんです。さ、どうぞ中へ」

 施設長さんは怒ることなく、迎え入れてくれました。

 いつも通りの場所に通していただいて、お茶をいただいてしまいました。
 外に神野くんと雷斗くんを待たせているので申し訳ないです…。

「すみません、先月も今月も…」

「いいんです。あなたが無事なら、それで」

「…今日はこれからのことをお伝えに来ました」

 施設長さんは怒ることもせずに、ただ、心配だったというように慈しみ溢れる視線で私を見つめていました。