「晴野、これからどうする」

「…お父さんの無実を証明して見せます」

「証明するってどうやって…」

 困惑する雷斗くんに対して、神野くんはフッと口角を上げました。

 ないなら、警察や父親が考えもしないような場所から探し出せばいいだけです。

 情報屋の名前、ぬるくありませんよ?

「咲ちゃんがお父さんと暮らせるように、汚名なんか全部跳ね返してやります」

「分かった。でも、俺もやるからな。清牙さんとお前を守るって約束したんだ」

 神野くんの言葉が心強いです。

 ずっと1人でやってきた情報屋。
 でも、仲間は、友達はやっぱり必要みたいです。

「よもちゃんが何する気か知らないけど、俺も付き合うよ」

「雷斗くん、でも私がそうすることで雷斗くんの両親に」

「俺、あの両親のやりかた気にくわないんだ。だから、徹底的にやってやる」

「…分かりました。2人とも、お願いします」

「言われなくても」

「やってやる」

 なんだか、神野くんと雷斗くん少し仲良しになって来てませんか?

 でも、なんだか嬉しいです。

 動くのは明日からということにして、今日は一旦帰ることにしました。