そんなことを考えているうちについた病院。よもちゃんはまだ眠っているみたいだ。

「俺、斎王さんに話してきます」

「分かったわ」

 輝星さんの了解を貰った運転手が1人で車を降りる。

 そのまま車で待っていると、運転手はすぐに戻って来て、後部座席をノックする。

「斎王さんは?」

「4階の医務室だそうです。蓬ちゃん連れて行きます」

「雷斗おぶれる?」

「よもちゃんくらいなら軽いです」

 輝星さんと運転手にも手伝ってもらって寝ているよもちゃんを何とかおんぶして、そのまま全員で斎王さんの待つ医務室まで向かう。