「ほら、食べなきゃ…」

「分かってます!」

 レンゲを取られそうになって慌ててかわすと、ならどうぞと微笑んでくる。

 その笑みさえも怖いと思ってしまいました。

 せめてもの抵抗にとゆっくりと食べました。でも…。

「はいよく食べました。ご褒美あげなきゃね。昨日は僕も焦ってたから痛かっただろう?今日はゆっくりにしようね」

 何がご褒美なんですか?与えられるのは屈辱しかないのに…。

 抵抗なんてさせてもらえるはずもなく、必死に耐えることしか出来ませんでした。

 まだ、昨日の方がましだったと思えてしまうくらい、その人はしつこく触れてきた。その人が帰ったのはまた何時間も経った後でした。

 こんな、繰り返されるなら死んだ方がましだ…。