「あなたに用意してほしいものなんてないから、私を家族のところに返して下さい」
「お前を攫ったやつの元へか?」
「ッお父さんを…清牙さんを悪く言ったら許さない!!」
初めて、目を合わせて言った。
でも、父親の目は冷え切っていて、私の意見なんか一生聞いてくれない。そう、感じました。
「お前は俺の子だ。血の繋がりに逆らうことなど誰にもできん」
父親は吐き捨てるようにそう言うと、持っていたカタログを私に投げつけて部屋を出て行きました。
また1人になって、部屋を見回す。でも、どこにも時計がない。外からの光もないから時間の感覚がまるでありません。
唯一外との繋がりを持てるTVの電源をつけると、ちょうど夕方のニュースが始まるところでした。


