目を覚ますと、そこは保健室のベッドの上だった…

『起きた?大丈夫?』

私の隣に居たのは…

「カ~くん…?」

でわなく…

『僕だよ…長月紫苑…』

長月くんだった。
長月くんは少し悲しそうな顔をした…

「病院…病院行かなくちゃっ‼」

そうだ!
カ~くん…カ~くんが‼

『おとなしくしてないとダメだよ!』

「でも…カ~くんがっ…‼」

私の目からは再び涙が溢れた…

ギュッ…

長月くんは優しく私を包み込んだ…

「………」

私は涙が止まらなかった…

『泣かないで…僕まで悲しくなっちゃうよ…』

「私…行かなくちゃ…」

『行くなよ…』

長月くんの言葉に私は耳を疑った

『俺じゃ…ダメ?』

いつもの可愛い長月くんではなかった…

「こんな時にふざけたこと…『ふざけてねぇよ…本気で言ってんだよ…』

長月くんは私の話を遮って真剣な眼差しで言った…

『好き。一目惚れしたんだよ…』

「…ごめん…」

私がそう言うと、長月くんは不自然に笑った…

『だよね…ごめんね?でも、僕は本気だから…』

いつもの長月くんに戻った

『××病院の501号室…早く行ってあげて…?お幸せに…』

長月くんはニコッと笑って保健室を出た

長月くん…ありがとう。

私は急いで病院に向かった

カ~くん…カ~くん…

心の中で何度も名前を呼んだ