ちょちょちょちょ……!!


ウソ!?
なんで!?

え!!
本物!?


「あ、モモちゃんだっけ?
小さいのに俺の事知っててくれてんだー……って、それよりママが大変だよ!」


彼はあたしの上の重ーい箱を「ヨッ」と持ち上げ横に置くと、あたしを抱き起こし、


「大丈夫ですか!?」

心配そうに、そして優しく微笑んだ。



窓から差し込む朝陽がまるでスポットライトの様に彼を照らす。



目の前で輝く彼は紛れもなく……恋焦がれるハル、神崎春海そのものだった。



次の瞬間、あたしは気を失った。








意識が戻るとあたしは寝室のベッドに横たわっていた。

隣には泣きそうな顔であたしの顔を覗き込むモモ。


「ママ、だいじょうぶ……?」



えっと……何があったんだっけ?

てか、なんでベッドに??