次の日から登校するたびに、
佐藤君から声をかけられた。
高校に入って、友達と分かれた私には友達がいなく
佐藤君の「おはよう」という声がとてもありがたかった。
でも、そのたびに周りの女子達が
文句をたらした。
「ウザイんだけど、あんた」
「ぇ・・・?」
「そうよ、直樹君に媚売って」
恐れていたことが、起こった。
イジメだ。
私が本を読んでいたときのこと
いきなり手元から本がなくなり、顔を上げると
女子が二人。
そしてこの状況。
最悪だ・・・・と心の中で呟いた。
「そんな・・・・」
「ウザイんだよ!その態度とか、死ねよ!」
ガン!と音がして、私の机は横倒れ
そして、私もけられる始末で
床に転んだ
「学校なんかくんなよボケッ」
足をけられて、私はいっきに腹が立った
無言で立ち上がり、その女子二人のみぞうちに一発づつ
そして倒れた背中に足を置き踏みにじった
「ふざけんなっ!オメェの方が学校にいらねぇんだよボケ」
最後に蹴りを入れて私は目を覚ました
やってしまった・・・
そして駆けつける先生たちになきつく女子二人
どっからみても悪いのは私だった・・・・・・・・
「先生、巧さんは悪くありませんよ?なぁ?」
成績優秀でスポーツ万能、先生にも文句がつけられない
佐藤君の一言によって救われたし
クラスの人もそのなぁ?によって私が悪くない、と証明された
「さ、佐藤が言うんだったらそうなのかな」
「ちょっと!先生っっ」
女子二人が惨めに私を睨んで教室から出て行った
爽快な気分と申し訳ないという気分が入り交ざっていた
