Beautiful tears*



鉄の扉を開けた時、鼓膜が破れそうな程の爆音。




そして目の前に現れたのは、何十台もののバイク。



こんな事あるのか。



初めて見たバイクの台数に呆気にとられている私の手を引っ張りカナメが階段を上っていく。



『お疲れ様です!』



その途中で、近寄ってきた一人の男の子。


茶髪にオレンジのアッシュって感じの髪色をしてて


綺麗だなって思ってしまった。


その子は、私を見ると目を丸くして黙り込んで。



よく分からず、頭だけ下げると何倍にもなって返ってきたお辞儀。



『レン。どういう事だよ。』



二階のドアを開け、中に入ると4つのソファーがローテーブルを囲うように並べられていて。



その二人掛けソファーに腰をかけてる、銀髪の男と薄いピンクの髪をした男の子。




『えぇえ!めちゃくちゃ可愛い〜〜!!』



カナメの手が離れた時、飛びついてきたピンクの男の子。


あまりにも突然の事で、突き放すこともできず体が動かなかった。




『ねぇ!これって地毛!?綺麗!可愛い!』



髪に指を絡ませキラキラした目で私を見るこの子は、白い肌にピンクの髪色はよく似合っていて。


違和感がなく、オシャレに思えた。




『おい、優。離れろ。』


『嫌だ!!ねぇ、こっち来て?座ろう??』



ピョンピョン飛びながら、ソファーに座らせてくれると

腕を絡ませ、一向に離れようとしない。




『優。』


『...わかったよー。』



不機嫌男の一言で、渋々離れた男の子だけど


小指がまだ手に触れてる。



『あ、そうだ。その隣にいるのが桜木 優(サクラギ ユウ)で、向かいの眼鏡が芹沢 彰(セリザワ アキラ)。』


『誰だよ。』


『南川 麗奈。仲良くしろよ?』



え、なんかこの人も不機嫌じゃん。


二人も不機嫌な人いる状況とか空気が悪くて居心地が悪い。