「なづ⁈」
「あ、光里〜おはよ」
学校に行く時、最寄り駅に行ったら
たまたま時間が一緒になった光里とばったり会う。
光里はすごく驚いた表情をしていて、
あたしがびっくりしてしまった。
「えーっと、その髪の長さは何?」
あたしの髪をつまみながらそう聞いて来る光里。
「あ…気持ちに区切りつけようと思って昨日学校から帰って来た時、髪の毛切りに行ったんだ」
「く、区切り?」
「うん。とことん好きでいてやろうと思ってさ‼︎
その印かな、これは」
少しだけ抵抗はあったけど、
この長さになるのにはもう最初から決めていたことだった。
あたしの最初の長さが、胸より下で
今は肩の上。
いわゆるボブってやつかな。
もともと髪の毛の色は茶色い方だったから、美容院の人にもボブが似合いますよって言われてその誘惑に負けちゃったんだよね。
「あ、なんだ。失恋したのかと思ったよ」
「失礼だな〜…
まだ告白もしてないもん」
あたしはプイッと光里から顔を背ける。
「だよね。ごめんごめん」
まぁ急に髪の毛切ったりなんかしたら、
失恋?って思うのも分からなくもないけどね。
あたしはまだ告白してないもん。
する気もないもん。
どうせ答えは分かってるんだから、
わざわざ傷つきたくなんかない。
「似合ってるよって言ってもらえるといいね」
「へっ⁈」
「その髪の毛、葵くんに似合ってるよって言ってもらえるといいね‼︎」
背中をバシン‼︎と光里が叩いた。
…似合ってるよって言ってくれるかな?
それとも、何も言ってくれない?
少しは、あたしも期待していい…?
「あ、光里〜おはよ」
学校に行く時、最寄り駅に行ったら
たまたま時間が一緒になった光里とばったり会う。
光里はすごく驚いた表情をしていて、
あたしがびっくりしてしまった。
「えーっと、その髪の長さは何?」
あたしの髪をつまみながらそう聞いて来る光里。
「あ…気持ちに区切りつけようと思って昨日学校から帰って来た時、髪の毛切りに行ったんだ」
「く、区切り?」
「うん。とことん好きでいてやろうと思ってさ‼︎
その印かな、これは」
少しだけ抵抗はあったけど、
この長さになるのにはもう最初から決めていたことだった。
あたしの最初の長さが、胸より下で
今は肩の上。
いわゆるボブってやつかな。
もともと髪の毛の色は茶色い方だったから、美容院の人にもボブが似合いますよって言われてその誘惑に負けちゃったんだよね。
「あ、なんだ。失恋したのかと思ったよ」
「失礼だな〜…
まだ告白もしてないもん」
あたしはプイッと光里から顔を背ける。
「だよね。ごめんごめん」
まぁ急に髪の毛切ったりなんかしたら、
失恋?って思うのも分からなくもないけどね。
あたしはまだ告白してないもん。
する気もないもん。
どうせ答えは分かってるんだから、
わざわざ傷つきたくなんかない。
「似合ってるよって言ってもらえるといいね」
「へっ⁈」
「その髪の毛、葵くんに似合ってるよって言ってもらえるといいね‼︎」
背中をバシン‼︎と光里が叩いた。
…似合ってるよって言ってくれるかな?
それとも、何も言ってくれない?
少しは、あたしも期待していい…?