「 好 き 」

「あ、ごめん…こんな話…。」



「いやいいよ!」



「ありがとう…」



あたしは須崎くんにお礼を言った後、
ケータイが震えたのを感じた。




そこで、あたしがケータイを確認すると、光里から部活が終わったというメッセージが入っていた。




「ごめん、須崎くん!
光里部活終わったらしいからあたしもう行かなきゃ…」




あたしがそう報告すると、須崎くんは笑顔でまた明日。そう言ってくれて…。




でも、図書室からあたしが出ようとすると、須崎くんがあたしの腕を掴んで来た。




「小鳥遊、まって!」




「…須崎くん?」




「小鳥遊には、どうしようもないくらい好きなヤツがいんの…?」





唐突すぎる質問に、あたしは戸惑う。





「へっ?!
あ、いや別にそんな…」





須崎くん……
どうしたんだろう?




「そ…っか。
ごめん掴んだりして。
じゃあ、また月曜日な‼︎」




「あ…うん‼︎」




バイバイ。
そう言おうとした時には、もう須崎くんはあたしの横をバッグを持って通り過ぎて居た時だった。




バレたかと思った…‼︎
葵くんが好きだって…。




いや、バレても平気かな…?
でもな…
バレたら気まずいかな…。





「っと、もう光里が来るから片付けなくちゃ」




自分のリュックを取りに図書室の机に急ぎ足で向かう途中にあたしはあることを思い出す。




「須崎くんにやっぱりバレなくてよかった……」




理由は、席が隣だから…だね。