「 好 き 」

「ねぇ〜
なづ聞いてよ〜」



自分の席に座ると、幸せそうな顔で光里があたしの席に来る。



「光里、顔…だらしない」



口元は緩んでるし、ニヤニヤしてるし。




バッ!と光里は真顔になったけど、
やっぱりまだニヤニヤしていて…




「光里、気持ち悪いんだけど…」



って、あたし達と仲のいい友達2人が話しかけてくる。




「てゆーか、光里ここのクラスじゃないでしょー」




そう、あたし達と光里は同じクラスじゃないんだ。



中学の頃は一緒のクラスだったけど、
高校入ったら見事に分かれちゃった。




「う〜
そうだけど……やっぱりクラス離れてるのはキツイもん…」




「そんなこと言って〜‼︎
葵くんと同じクラスじゃんか‼︎
それに、彼氏とも一緒でさぁ」




隣にいるのは、菅浪 莉子 (すがな りこ)



その後ろにいるのが、


戸田 美咲 (とだ みさき)




あたしは、小鳥遊 菜月 (たかなし なづき)



みんなからは、なづ っていう愛称?で呼ばれてます。