ピロロンッ
「あ、光里からLINEだ」
図書室で、莉子ちゃんと残って本や勉強をしている間に、光里の部活は終わっていた。
「今から図書室来るって〜
だから、片付けないと‼︎」
「………」
「…えーと、莉子ちゃん?」
窓の外を眺めながら莉子ちゃんは、ずっとボーッとしている。
「あ、葵くんだ」
「えっ?」
「あ、違ったわ」
「…………っ」
やばい。
ついつい反応しちゃった…。
莉子ちゃんが怪しい笑みを浮かべて、
あたしを見てくる。
「もうそれが答えだよね〜」
「違うってばっ」
「じゃあ、葵くんだって言ったときに、すぐ反応したのは何で?
葵くんいると思って反応したんでしょ?」
莉子ちゃんが言ってるのは、
あながち間違っていないけど…。
そんなのあたしが葵くんを好きって言ってるようなもんじゃんか…
「好きなわけないよ…。
葵くんのこと好きになっても、叶うことはないんだし、好きになっても苦しいだけでしょ?」
…ズキっ
その言葉を言った瞬間、
あたしの胸がズキっと痛んだ。
なんだろう、この胸の痛みは…。
「もうっ見ててもどかしいんだよ‼︎
さっさと自分の気持ちに気づきなよ‼︎
私はもう気づいてるんだからね⁉︎」
バッ‼︎っとイスから莉子ちゃんは立ち上がると、怖い顔でそんなことを言って来る。
「もう、自分でもわかってるんじゃないの?ここに…誰かがいること…」
そう言うと、あたしに歩み寄って来て
あたしの胸にトン…と手を置いた。
「認めた方が、楽だよ?」
「莉子ちゃん…」
あたしは、葵くんが好きなのかな…。
思い込みだったらどうするの?
あたしの気持ちはどうなるの?
「私は気づいてるんだからね。
きっと光里も、美咲も……」
「みんな気づいてるの?
あたしはこの気持ちが何だか分からないのに……」
あたしは、恋をしたことがないから
分からないのか……。
なんて、不自由なんだろう………
「あ、光里からLINEだ」
図書室で、莉子ちゃんと残って本や勉強をしている間に、光里の部活は終わっていた。
「今から図書室来るって〜
だから、片付けないと‼︎」
「………」
「…えーと、莉子ちゃん?」
窓の外を眺めながら莉子ちゃんは、ずっとボーッとしている。
「あ、葵くんだ」
「えっ?」
「あ、違ったわ」
「…………っ」
やばい。
ついつい反応しちゃった…。
莉子ちゃんが怪しい笑みを浮かべて、
あたしを見てくる。
「もうそれが答えだよね〜」
「違うってばっ」
「じゃあ、葵くんだって言ったときに、すぐ反応したのは何で?
葵くんいると思って反応したんでしょ?」
莉子ちゃんが言ってるのは、
あながち間違っていないけど…。
そんなのあたしが葵くんを好きって言ってるようなもんじゃんか…
「好きなわけないよ…。
葵くんのこと好きになっても、叶うことはないんだし、好きになっても苦しいだけでしょ?」
…ズキっ
その言葉を言った瞬間、
あたしの胸がズキっと痛んだ。
なんだろう、この胸の痛みは…。
「もうっ見ててもどかしいんだよ‼︎
さっさと自分の気持ちに気づきなよ‼︎
私はもう気づいてるんだからね⁉︎」
バッ‼︎っとイスから莉子ちゃんは立ち上がると、怖い顔でそんなことを言って来る。
「もう、自分でもわかってるんじゃないの?ここに…誰かがいること…」
そう言うと、あたしに歩み寄って来て
あたしの胸にトン…と手を置いた。
「認めた方が、楽だよ?」
「莉子ちゃん…」
あたしは、葵くんが好きなのかな…。
思い込みだったらどうするの?
あたしの気持ちはどうなるの?
「私は気づいてるんだからね。
きっと光里も、美咲も……」
「みんな気づいてるの?
あたしはこの気持ちが何だか分からないのに……」
あたしは、恋をしたことがないから
分からないのか……。
なんて、不自由なんだろう………

