「 好 き 」

「で〜どうなの?」



「はっ?」



「葵くんのこと〜…
気になっちゃってたり…するんじゃないのっ?って聞いてるの〜」




今は昼休み。
あたしと莉子ちゃんと美咲ちゃんでお弁当を食べている時、美咲ちゃんから突然聞かれた言葉。




「だから、何回も言ってるでしょ?
葵くんのことはどうも思ってない」




何回否定しても懲りないのか、二人は同じ質問を何回も何回も繰り返して来る。




「ちぇ、つまんないの〜」



「でもさ、なづ」



「なーに?」




「これだけは言っとくけど、
後から好きだって気付いた時…もう遅かったってことあるかもしんないんだから、気をつけなね?」