「いって………」


色白のいかにもバレー部らしい人が倒れてた。


「キャァー、ごめんなさいっ!すみません!」


倒れているまんまのあたしとは裏腹にその先輩はすぐに立ち上がり、砂をはらった。


「だっ、大丈夫?」


真顔で聞いてくる色白の先輩。


そして、手を差し伸べてきた。



あたしは、固まった。


かっ、かなりのイケメン…………………♡




「あっ、あの…………」


うぁっ!固まって返事してなかった………



「いゃっ、あの。その……大丈夫です!」


「良かった笑笑」


やばい、あーーやっちゃった。


「ほんとにすみません!怪我してませんか?部活中に………」


手を借りてやっと立ち上がったあたし。



「大丈夫だよ。ありがとう。」



あーー、なんていい人!やばい。



ニコッと笑顔を向けた先輩。


あたしの胸がドキンとはねる。


絶対顔真っ赤だよね。あたし。


「じゃあ、俺、部活戻るね。みゆうちゃん?だよね?」



「えっ?なんで…………」



「京の妹でしょ?笑」

京とは、あたしの兄。

「あっ、はい!笑知ってるんですね?」



すると、え?という表情をして笑った。



「あー、有名だよ?笑
んじゃ、みゆう。またね。笑」



みっ、みっ、みゆうぅぅっ?????



「あっ、あっ、はいっ♡」