もちろん、相手は…川野先輩。


「そんなこと言うなって。もう帰り?」


「今日はサボらないですから笑笑」


「えっと………リーダー練習行くのっ??」


なんですか?そのあからさまに意外って思ってる表情。


「行きますよ!怒られちゃいますもん!」


「えー、俺、今日サボってお前と一緒に帰ってやろうと思ったのになニヤッ」


「ッッ………いいですっ!先帰ってください!!それにっ、先輩は団長でしょ?一緒に行きましょ?」


先輩の背中を叩いた。


「うわっ、何すんだよー!もう休むって行っちゃった。」


「もぅ、そんなんでいいんですか?笑笑」


「いいの、もういいや。俺帰るわ。独りで寂しーーく。」


睨んでくる先輩。


「プッ。意外と寂しがり屋?」



やばい、みるみるうちに顔が怒った顔になっていく。


「キャァーごめんなさいっ!」


「うるせーよ!せっかく待っててやったのに………」


怒りながらも、少し悲しそうな先輩が、少し可愛く見えてしまった。



「気を付けて帰ってくださいね!じゃあ!」



「はいよー。笑笑」


手をヒラヒラさせながら無邪気に笑う先輩は、長身だけどやっぱり高校生だなって思う。