「ゆ、ゆい………ごめ、ごめんね!」




「え??いつから居なかったっけ??
存在感薄過ぎだから!(笑)」



嘘だよね。




唯は多分、嘘をついてる。




唯は琢磨先輩に釘付けで気づかなかったって言ったけど、琢磨先輩はあたしのところにいたし、そんな訳ないよね。



やっぱり、世界一優しい人。



「みんなごめんなーー!3曲目はこの曲だーー!」




今度はあたしの好きなロック歌手の前奏が流れはじめる。



先輩はあたしの好きな歌手を知ってるのだろうか。



「ラスト1曲ー!
聞いてください。俺が1番好きなヤツに贈る歌。
君の好きな歌」




キャーーー!!!!!




みんなが騒ぎ出す。



多分、先輩に好きな人がいた事がショックなのであろう。