「snear soundです!」 『キャーー』 「じゃあ、今日も一年ぶりに盛り上がっていこーかー!core prideだーー!」 拍手が巻き起こる。 いつか、ケータイで聴いた音楽が流れ出す。 顔を若干赤らめながら熱唱する先輩。 全校生徒が釘付け。 もちろん、あたしも唯も。 走ってステージ前の人を押しのけて一番前に立つ。 昨日は、隣で笑って勉強してた琢磨先輩。 やっぱり、手の届かない人でした。 あたしは、誰に恋しているのだろうか。