わたしたちに
思い出の指輪とか
思い出の物なんて
なに一つなかった。

そんなお金で買える
拘束なんて
お互いに望んで
いなかったから。

今でもそれは
寂しく思う以上に
無くてよかったって
思ってしまうんだ。

そう、おかえりとか
おやすみとか
当たり前でも
買えない幸せが欲しかった。