ひたすらに時を刻んでいるのに、彼を離すことなく、引き留め続けるそれは一体何なのか。 いくら隣にいたって、いくら啼いたって私は、この小さな箱の中、か細い針がゼンマイによって動かされているだけのそのガラクタに、私は敵わないのだから。 いっそ、壊してしまえば そう思い、それへと手を伸ばした。