とぼとぼと教室に入る。
席を確認して座ろうとすると誰かが
私の席に座ってる
そこあなたの席じゃないよ!誰だよ!
声をかけようか迷うけどその人は何となく
話しかけるなオーラを出してるようで
声をかけにくかった。
でもそのままチャイムが鳴ってしまっても
大変なので思い切って声をかけることにした。
「あの…そこ私の席なんですけど?」
くるっと顔を向けられる。
これは、俗に言うイケメンってやつだな
別にイケメンとか興味無いから何でもいいのだけれど。
「はぁ…?そうなのごめん。じゃあ俺の席どこ…」
「えぇぇ…み、見てくるからお名前教えて」
「杉原…」
ぼそっと彼はつぶやく
自分でこれくらい見にいけよ〜
って思いながらも教壇まで見に行く。
杉原杉原…あ、あった
彼の席を確認した私は彼に席を伝えた。
「あそこの空いてるとこだよ」
「ん…ありがと」
ちょっとだけ微笑んでくれた
普通に女の子ならきゃーってなるんだろうなと思いながら
「いいよいいよ〜1年間よろしくね!」
と言っておいた。
「よろしく…」
とまたぼそっとつぶやかれた。

彼と私の出会いは
確かこんな感じだったと思う