「んー、流石に疲れたな」
くいっと伸びをした。
その時見つけてしまったのだ。それを。
「なんだこれ?」
彼女の忘れ物か?
そこには、手帳ほどの小さいノートがあった。
何も考えず俺は自然と表紙を開いていた

日記

とそこには書かれていた。
見てはいけないとはわかっていたものの
興味心の方が勝ってしまい次のページを
開いてしまった。そこには、

今日私はガンだということが分かった
それを記念してじゃないや、
少しでも私が生きていた証拠を
残すために今日から日記を書こうと思う。

おい、冗談で書いていいことと悪いことがあるだろう。と心の中で思った。
なんでこんなに冷静でいれたか
理由なんてひとつしかない
この日記が彼女のものでないだろうと思ったからだ。