「ねえまって!奏真!」

「…」


無言ではや歩きをする奏真。


私は手を繋がれてるから、もちろん注目をあびる。



奏真どうしちゃったの?わけわかんないよ


でも、手からはあたたかいぬくもりが感じた。


奏真に、手をにぎられるの嫌じゃないな…


って!何考えてるの!わぁぁぁ絶対今顔赤い!


そんなこと考えると、奏真の足は止まった。


「…奏真?」


「…お前。」


「…何?」


目があったら、俯きながら何でもないと言ってきた。


「あの、…奏真?」


「何?」


「…手…」


じっと奏真は繋がれている手を見て、真っ赤な顔で勢いよく離した。


「ごめん…」


「う、うん」


何かあったのかな?私何かしたかな?


「今日、勉強うちの家でできる?」


「…ああ」


その後は、何事もなかったかのように、普通の奏真に戻った。


長年付き合ってる私にも奏真は不思議な人だと思う。



「…お邪魔します」


「さあ!上がって上がって!猛勉強するよ!」


「ああ。わかったから。うるせーよ」


やっぱり奏真はこうでなくっちゃ!

あ、別に私は、Mじゃないけどね!