「ねえ奏真」

「…何?」

「…怒ってる?」

「怒ってねーよ」


うわー。これ絶対怒ってる。


何を謝る?一緒に帰れなくてごめんなさい?いやいや、カップルじゃないんだから

琉夏と買い物しなくちゃいけなくてごめんね?なにこれおかしい。

もー。何で怒ってるのか全然わかんない!


「プッ」


「え?…なに?」


「お前馬鹿みたいに表情ころころ変わるな笑」


「…あ、うん。あはは」


うわ。何今の笑顔!しかも何一瞬ドキッしてんの私

こんなのただのどこにでもいるイケメンじゃない!


あーだめだめ。落ち着こう。



「ユイいる?あ、いた」


「あ、琉夏!ごめん奏真。行くね!ばいばい」


返事なしか!何に怒ってんだよー!!


そんな事をいろいろ考えながら琉夏と歩く。


「奏真ほんとかっこいいよなー。男でも惚れるぞ」


「え、ちょっと琉夏がそれ言うときもい」


「ひでー笑。なんでユイは意識しないんだよ?」


「いつも一緒にいるし、友達以上とか考えたことないし」


「ふーん」

ニヤニヤする琉夏。一瞬寒気がした。




数分後

「ちょ…お前」

「ふっふーん♪楽々!」

「キツいぞこれ」

「頑張れー!」

「…はあ」


私は、たくさんの荷物を琉夏に持たせた。

女に持たせるのは流石にないよねー。



私は楽で、琉夏は体力付け!一石二鳥!笑

「なあ。奏真って彼女いないの?」

「何?急に。いないと思うけど」

「あんなに呆れるくらいモテんのにな笑一人にずっと片思いとか、いいやつだな」


「…いいやつかな?っていうか、琉夏も呆れるくらいもててるけどね」


「奏真には負けるよ。」


「…うん」

だって奏真は学校一モテ男だもの。