翌日

「おはよー奏真」

「おはよ」

「もー。勉強ってしんどいね。奏真の脳みそ欲しいくらい」

「だったら努力しろ」

「…はいはい」


奏真のために努力してあげるよこの私が♡

とかね。絶対ないけど


キャー!!奏真先輩!!やばい超かっこいい!!


あ!三浦くん!!やばいめっちゃかっこいい!!ぎゃー!!目合った!


奏真は年下にも同級にも先輩にも、とにかくモテる。


「ふっ。かっこいいだって」


確かに顔はかっこいいと思う。

でもムカつくやつだよね


「お前バカにしてんだろ。」


「うわっ!!いひゃいかりゃ!!ひゃめひぇ!!」

頬をつねられた。地味に痛い。



「ねえ奏真の好きな人って誰?」


「…知らねーよ。んなことやってねえで、勉強しろ」


ムー。隣の席が奏真とか勉強ばっかだよ



私と奏真はよく話すから

付き合ってるの?

とか聞かれるけど、そういう感情は全然な
い。ただの幼馴染。


「……ねえ奏真。」

「なんだよ」

「…今日うちきて。猛勉強しよ。」

「は?」

「…でさ。50点以上とったら花火大会と、祭りと、ショッピング一緒に行こ」

「俺が?」

「うん。ほかに誰がいるの。皆彼氏と行ってる」

「…ああ。わかったよ」


よし。これで勉強やる気になるさ