カラオケは終わり、私達は近くにある海鮮のお店に行った。


予約してあったから、席は待たないで使える。


「お前…その目やめろ」


「何言ってるのさ!」


「…ほら」


「うふふふ♡ありがとうございます奏真さん」

えびは私の大好物。まあ、いつもここに来ると奏真からもらう。


「おいひぃぃ〜♡」

「お前幸せそうに食うよな」

そう言いながら笑う奏真。


「結愛ちゃんっていっぱい食べるよねぇ〜!私少食だから…結愛ちゃん羨ましい〜」

という莉奈ちゃん。


「あははは。私莉奈ちゃんみたいに女子じゃないからいっぱい食べるんだーあははは」


梨花が、ちょっと顔に出過ぎ!って口パクで言ってくる


だってね。莉奈ちゃん元から苦手だし。



「ねぇ、奏真君。私に彼氏ができたらどうするぅ〜?」

うおおおお。べたべたひっつくな!


「…どーでもいい」

うーん。ちょっと、それ可哀想かも。


「ひどぉーい奏真君。じゃもし結愛ちゃんに彼氏ができたらぁ~?」

「え?私?」

何聞いてんじゃい!

目合っちゃったし

「…しらねえよ」

と言いながら目を逸らす。何こいつ!

まあいいけど……。もやもやするね

「結愛結愛結愛!!!!」

「な、何?優里」

「あの人めっちゃかっこよくない?やばい。」

「かっこいい!?どれどれ?どこ!?」

「あれだよ!え。こっち来た!」

「…ん?まって、あれ、琉夏じゃない?」



そこには、琉夏と…この間ぶつかった先輩みたいな人。


「ユイ?」

「琉夏!…と、この間ぶつかっちゃた人!」

「え、知り合いなの?」

「同じ学校!…っていうか、なんで先輩と一緒にいるの?しかも、めっちゃかっこいい。」


「こいつ兄貴だし。」




「はぁぁ!?!ぜんっぜん違うじゃん!お兄さんかっこよすぎ!」

「なんだよそれ笑俺の事かっこよくないって言ってんのと一緒だぞ」


「うん!」


「うるせーばーか」

といいながら、琉夏は私の頭を叩く。


「琉夏君っていうんだぁ〜!かっこいいね〜」

と莉奈ちゃんがいう。

おい。奏真が好きなんじゃないのかよ。

わけわかんない人。