「いったーーーい!!!暴力はんたーい」

「ったくうるせーよ。軽く叩いただけだろうが。」


私と奏真は幼馴染。


仲良いというか、毎回こんな感じにじゃれ合っている。


「お前は勉強できなすぎる。もっと真面目にやれ」

「そんなこと言われたって勉強つまんないよ。シャーペン重すぎて持てない」


毎回こんな会話ばかり。


勉強できなすぎるとか酷い!一応課題はやってきてるもん!


「もー。結愛。ちゃんとやりな。うちらも付き合わされてるんだから」


「梨花(リカ)まで私をいじめないでえええ」


この、奏真のベットの上で本を読んでいるのは私の心友、梨花。


「ははは。結愛頑張れー」

こいつは梨花の彼氏。直人(ナオト)


ちなみに私はフリー。


「ねえ奏真。質問」


「何?」


「奏真は誰が好きですか?5秒以内に答えよ」


チッチッチッと効果音をつけて数える


「…は?そんなことやってる暇あるなら、赤点取らないように勉強しろ。俺の夏休みがかかってるんだ」


「ぶーぶー。」


そう。夏休み前のテストで赤点をとってしまったら、奏真が補修を手伝うことになった。


「もー。イケメンがいないとできないです。あ、あと美味しいもの」


あー。イケメンイケメン。


「奏真の家にはイケメンないね。」


「おい。いいから勉強やれ」


はーい。と言いながら勉強をやった。