教室に戻ると心良に二人でこっぴどく怒られた。

けど私は嬉しかった。

怒られてる間もずっと颯斗が手を繋いでてくれた。

それを見て心良は諦めたのか、私たちに午後から一緒に文化祭を回る時間をくれた。


「ありがとー!心良大好き!!」

私が心良に抱きつくと、颯斗にべりっと引き剥がされた。

「お前はこっちだろ。」

颯斗の胸に引き寄せられ、心良を見るとまたわなわなと怒りそうなので、急いでその場をあとにした。


二人で回った文化祭はすごく楽しかった。

手を繋いでる私達を見てショックを受ける女の子たちもいっぱいいたけど、颯斗は離さずぎゅっと繋いでくれた。


「颯斗ー?」

「んー?」

「来年も一緒に回りたいね」

「誰かさんが妬かなきゃな」

「えー!」

意地悪な颯斗に戻っちゃった。

やっぱり甘い颯斗もいいけど、意地悪な颯斗も大好き!!



【番外編】 END