+時の砂+

慎を置いてけぼりにして、自宅に帰る帰り道。

いつもなら、まっすぐ帰るのだが、夕日と交わる桜の花びらが、とても綺麗で いつもとは、違う道から帰り、 遠回りをして帰ることにした。


あのとき、ここにこなければ…何事もなく過ごせたのだろう。

あの場所で、出会わなければ。