どのくらいたっただろうか…。腕の辺りの温かさで目が覚める。


「…ん。」


少し寝れて体は楽になったみたい。


「ふわぁ~あ…え?」


腕の辺りの温かさの正体…


「どうして明がここに…?」


明が寝ていた…。 とりあえず…起こそう。


「…はよ」


うん、まあ、おはようなんだけど…何でいるのかな。


「菜緒に言われてきたら、お前寝てたから」


「そうなんだ…」


いつもあまり話さないからか、会話が続かない。昔は普通に話してたのに…


「HRは?」


とにかくこの沈黙を抜けたくて話しかける。


「終わったんじゃね?俺のクラスはとっくに終わってるけど…」


そっか、クラス違った。

そしてまたしばしの沈黙…


「私、そろそろ帰るね。あ、カバン…」


堪えきれなくなった私は早口で言う。