「勉強…してた?」
「あ、眼鏡?いや、これは本読んでただけだから」
「そっか、…あのさちょっと相談…ある」
もちろん相談というのはこよみのことで…。
「どうしたの?」
「す、す…好きな人!!…………っているのか…?」
はあ、なんて俺は馬鹿なんだよ。
「え?…ふふ。いるけど?てか、彼女だし。」
優は俺が本当に言いたかったことがわかっているみたいで、苦笑した。
にしても、彼女いるのか…。
「でもまあ、今は会えないけど…………で?」
「で?…ってなに」
「どうせ、こよみのことだろう?」
好きな人はおろか、こよみだってことまで知られているのか…。
「ま、あたってくだけるのも恋というものだよ(笑)」
なんだそれ……。
「とりあえず、経験あるのみ!!」
「……うっせ…。」
ま、頑張って、という声を後ろに自分の部屋に戻った。
「あたってくだけろか…」
てか、今日の時点で砕けてしまったんだが…
ああ、ほんと俺、馬鹿…。
でも、可愛すぎるあいつも悪い…
ほんと、マジ勘弁してくれ…
