「え、私どんな顔してた?」

「んー。人生の絶望的な?」

「えー。そんな顔してないよー。美佳ってばー。」

「ふふふ。いつもの美咲だ。美咲はやっぱり笑った顔が一番だね!」

私はいっつも美佳に救われてるなー。

「あ、翔馬くん帰ってきたよ!あの様子だと多分今回も断ったんだろうな」

「うん。そうみたいだね。」

「あの、2組の子かわいかったんだけどな。翔馬くんっていったいどんな子なら付き合うんだろう?」

「んー、今までいろんな子が告白してきたのに全員断ってるもんねー。」

「あ、次数学Ⅱじゃん!」

「美佳は数学苦手だからがんばらないとねー。テストも近いし!」

「美咲はいいよね。いつも学年TOP5に入る優等生だもんな。」

「もー、またそれー?美佳だって頑張れば半分より上にはいけるよー。」

「はいはい。でも勉強はきらいだもんね。それにね、私は、数学だけは頑張っても無理なの!」

「たしかに、美佳は数学の赤点を他の教科で補うタイプだもんねー。」

キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪

「あ、チャイムなっちゃった。数学、辛いよ。数学の先生は担任だからさぼれないしな。」

「もー、美香あきらめて。数学がんばるよ。」

「はーい(-ε-*)」