部屋の隅にはダンボールが積まれてあって、その奥にはひっそりと机が一つ置いてある。


そしてその上にいたってシンプルな少し古びたノートが一冊と先程より一回り小さな赤い紐が結ばれている鍵が一つ。


「なんじゃこれ……」


半信半疑で鍵を使ってみたら本当に開いたし、また新たな鍵が出てきたし。


一体なんなんだ。


とりあえずノートを開いたら最初のページに『掟』の題名のあと様々なことが書かれていた。


どうやらこのノートは歴代の恋愛マスターが使い込んでいたものならしい。


まずはその一ページ目に目を通す。