「うっ……うっうっ、うぅ〜!!!」



「はいはい、大丈夫だよミナミ。いくらテスト38点だったとしても人間そう簡単に死なないから」



「今テストよりも親友の言葉に傷つけられたけどね」



「じゃー、後2点で赤点免れたのにね?」



「ねぇ、お願い。これ以上心をえぐらないで?」



あたしのその言葉に爆笑しだした朝菜ちゃん。

ちなみにテストは78点だったらしい。



「…………おいおい、ひどい点数だな。38点って、逆にどうやったらとれんだよ」



38点って、あたしと一緒………って、



「ゲッ」



「ゲッって……。女のカケラもねーな」



「な、なんで康也が………!!」



あたしの席の近くにある窓から康也が顔を覗かせていた。

そしてあたしの答案を覗き込んでいる。