季節は秋。
あたしは今外から学校に入るための渡り廊下を歩いている。
「あーどうしよう!佐藤君とどうやったら近づけるの?!」
「そんなの自分から行くしかないでしょ。待っててもいつまでたっても来てくれないよ」
「だってぇ~、そんな勇気ない~」
「もぅ!そんなこと言ってたらなんも始まんないじゃん!せっかく恋愛マスターに助けてもらったんでしょ?」
「うぅー!ねー、協力してよ~!!」
「そんなんだからストーカーに終われる羽目になったんだよ。マスターがいなかったらあんた今ごろどうなってたんだか」
「もーいーよ、その話は!今回もマスターに頼もうかなー」
「はぁ……ったく」