「ユサリちゃんも、私と同じ進路でしょ?中央医学大学、受けた?」


「もちろん!!!」



静愛さんの質問に私は大きな声で答えた。

「まあ、受からないと思いますけどね」と後に付け足した。

でも、小さな声で言ったから静愛さんの耳には届かなかったようだ。



「こんど、見学に来る?どんな風に研究して、勉強しているのか見せてあげるからさ」


「ほ、本当ですか?!?」



私がそう驚いて声を上げると静愛さんはにっこりと微笑んだ。

これは、ビッグチャンスだ。



静愛さんはクスッと微笑むとピースサインを作った。